麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2011年04月07日(木)
獅子宮敏彦「天命龍綺 大陸の魔宮殿」読了。大国によって侵略された小さな島国・朱論から辛くも脱出した巫女の宝樹らを待ち構えていたのは皇帝の座を巡る陰謀渦巻く大陸の都だった。そこでは皇太后が密室から消え失せ、動く筈のない彫刻の龍が暴君に天罰を下す。全ての答えは龍のみが知っている――。
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posted at 12:04:32
講談社ノベルスで似たような作風だと他に丸山天寿がいるが、それと比べると本作は全体的に薄いと言わざるを得ない。キャラは没個性だし、ストーリーはありきたり、謎にしても「神国崩壊」の破天荒さに比べると恐ろしく物足りない。
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posted at 12:05:58
唯一、最後に明かされる消失トリックに関してはそこそこ面白かったものの、それでも全体の評価を覆すほどのものではない。例えるならば「神国崩壊」の短編を無理やり長編に引き延ばした感じとでも言おうか。これだったらまだ短編にした方が良かったと思う。
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posted at 12:08:04
樹林伸「クラウド」読了。社内不倫がこじれ出社拒否に陥っていたつぐみは何気なく始めたツイッターで一人(かずと)と名乗る男と出会う。一人と親しくなる一方でつぐみは元恋人のストーカー被害に悩まされるがそんな彼女にある時一人がこう告げる。「もう大丈夫だよつぐみ。長瀬はもう二度と現れない」
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posted at 16:28:39
一言で言うならば、三秒で考えたような作品。ツイッターが舞台のミステリ、しかも書いたのが金田一少年の原作者と言うことで何かしらの仕掛けがあるのかと思って読んでみたら、仕掛けどころか内容自体があまりにもスカスカでびっくりした。
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posted at 16:30:07
オチに関して言えばツイッターをそれなりにやってる人間であれば真っ先にその可能性に思い当たってもおかしくはないだろう。「ツイッターが舞台だからと言ってもまさかこんなオチじゃないよね」と苦笑しながら読み進めたら正にそのオチがきて呆然となること必至。本作は違う意味でやられる作品である。
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posted at 16:31:24