麻里邑圭人
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- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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» 2011年04月11日
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2011年04月11日(月)
湯川薫「虚数の眼」読了。事の始まりは新橋駅付近のおもちゃ屋で起こった殺人事件だった。黒猫の縫いぐるみの中に隠された少年の死体は何故か微笑んだ顔と紅い目していた。それから数日後、警視庁の木田警視の許に「ツァラトゥストラ二世」と名乗る人物から被害者の画像付きの殺人予告メールが届く。
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posted at 00:29:13
これは酷い。前作「ディオニシオスの耳」も多少読者を置き去りにするところはあったが、本作はそれどころの話ではない。読者を置き去りにしたまま最後まで突っ走ってしまった。しかも本作がある意味凄いのは読んでいて、ちっともミステリという感じがしないことだ。
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posted at 00:30:18
何と言うか全体的に散漫な印象で、意図してミステリ的な展開を避けていると言うのではなく、根本的にこの作者はミステリというものが分かっていないのだと思う。その証拠に本作は四人も人が殺され、あまつさえ誘拐事件まで起こるのにびっくりする程、盛り上がらない。
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posted at 00:31:30
故に解決編に入っても「ふーん」の一言で終わってしまう。というか正直な話、どこで驚けばいいのか全く分からなかった。本作について都筑道夫氏は「二十一世紀の虫太郎というべきか。華やかな新人の登場である」との推薦文を寄せているが、華やかな要素なんてあったかどうかは激しく疑問である。
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posted at 00:32:22
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