麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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» 2011年08月26日
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2011年08月26日(金)
真梨幸子「パリ黙示録 1768 娼婦ジャンヌ・テスタル殺人事件」読了。フランス革命が起こる二十一年前のパリ・セーヌ河畔で娼婦ジャンヌが惨殺死体で発見された。このあまりにも残忍な殺人を犯したのは何かと醜聞の絶えないあのサド公爵なのか? 貴族の監視任務に当たるマレー警部が事件に挑む。
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posted at 22:54:29
いかにもミステリらしい粗筋を見るととても真梨幸子の作品とは思えないが、いざ読み終わってみると基本的にこの作家のスタンスは変わらないことが分かる。マレー警部の地道な捜査が明らかにしていくのはジャンヌという哀れな女の一生であり、事件の構図は人間のどす黒さを浮かび上がらせる。
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posted at 22:55:39
言うなれば、本作は「殺人鬼フジコの衝動」の変奏曲なのだ。ただしイヤミス色はだいぶ抑えめであり、そのせいか「フジコ」のような衝撃性はあまり感じられなかった。とはいえ、これはこれで面白かったと思うので続編の登場にも大いに期待したい。
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posted at 22:56:14
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