麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2011年09月06日(火)
今邑彩「繭の密室」読了。元教師の日比野功一の許にくぐもった若い男の声で妹を誘拐したという電話があった同時期、中野にあるマンションで、密室状態の七階の部屋から男が転落死した事件が発生。捜査にあたった貴島刑事は六年前に起こったある事件に辿り着く。
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posted at 15:28:59
前に読んだ「『裏窓』殺人事件」同様、今回も大胆なミスディレクションが冴え渡っている。読者が「この辺が怪しいかな」と警戒し出した頃にはもう作者の仕掛けた罠に嵌まっているのである。だが一方で相変わらずの作者の欠点である丁寧過ぎる伏線のおかげで途中で真相が読めてしまうが何とも惜しい。
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posted at 15:29:24
またシリーズの他の作品に比べると、どんでん返しという点でも少々物足りない。ただ、その代わり「i(アイ) 鏡に消えた殺人者」でコンビを組んだ倉田刑事や意外なあのキャラが登場するなど、ファンには嬉しい作品である。
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posted at 15:30:23
歌野晶午「密室殺人ゲーム・マニアックス」読了。奇妙なハンドルネームを持つ五人の人物がネット上で、思い付いたトリックを実際に使った殺人事件に関する問題を出し合って日夜推理バトルを行う、鬼畜系本格シリーズの第三弾。作者によると、どうやら本作はシリーズの外伝的位置付けらしい。
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posted at 21:27:51
それもあってか本作は前二作よりも社会的テーマ性が強いように思われる。勿論これまでと同様本格ミステリとして優れた部分(個人的にはQ1「六人目の探偵士」における荒唐無稽な殺人トリックと、このシリーズならではの動機はかなり好み)もあるものの、それ以上に何かしら考えさせられるものがある。
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posted at 21:28:31