麻里邑圭人
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- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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» 2011年09月30日
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2011年09月30日(金)
月原渉「世界が終わる灯」読了。ニュージーランドの山間を走る豪華寝台特急。ジュリアンとバーニィの二人はこの列車に乗って優雅な旅を楽しんでいたが、それも束の間、密室状況の客室で乗員の首なし死体が発見される。そしてその直後に列車はトンネル内で急停車しクローズサークルと化してしまう――。
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posted at 21:36:26
本作を読んでまず思ったのが、この作者がやりたいのは本格ではなく、本格が持つ雰囲気(ガジェット)なのだということである。それは例えば犯人が首を切断した動機一つ取ってもよく顕れている。少なくとも本格ミステリを書こうという人間であれば、絶対こんな動機にはしないはずである。
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posted at 21:37:34
とはいえ本格ミステリと謳う以上一応その条件は満たしている。だが古典的とはいえそれなりに考えられていた第一の事件に対し第二の事件の杜撰ぶりはいただけない。緻密に作り込まれた技巧的な本格を期待すると確実に肩透かしを覚えるが古きよき本格の持つ雰囲気が好きな人ならば楽しめるかもしれない。
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posted at 21:39:19
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