麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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» 2011年10月03日
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2011年10月03日(月)
井上雅彦「ディオダティ館の夜」読了。交通事故で記憶を失った〈彼女〉の前に現れた男・芹沢。彼は〈彼女〉が自分の妻だと言い、湖畔に建つ白亜の館『ディオダティ館』へと彼女を導くが、そこで待っていたのは奇怪な儀式と恐ろしい殺人事件だった――。
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posted at 17:11:26
霧に浮かぶハロウィーンの仮面を飾った車、不気味な病院、湖畔に建つ館、部屋を埋め尽くす時計や人形のコレクション、仮装パーティ、奇怪な儀式……あの異形の本格ミステリ「竹馬男の犯罪」と同じ世界観を舞台にした本作はガジェットにこだわったゴシック・ロマンスの系譜に位置づけられる作品である。
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posted at 17:12:11
但し「竹馬男」と違い、本作は本格ではないものの、意外性のあるミステリに仕上がっている。運命に翻弄される〈彼女〉に感情移入すればする程、読者の驚きは大きなものになるだろう。とはいえ本作の見所はやはり美しい悪夢というべき、ガジェットにより構築された物語だと思う。
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posted at 17:12:37
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