麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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» 2011年11月28日
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2011年11月28日(月)
草野唯雄「博多長崎殺人行」読了。橋の改修工事の最中、導管の中から発見された女のミイラ死体は長らく行方不明になっていた洋子の母だった。誰が何のために母をこんな酷い姿にしたのか。洋子は少ない手掛かりを頼りに、独り犯人探しに乗り出す。やがて犯人とおぼしき男の姿が浮かび上がるが……。
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posted at 18:05:40
多分本作を中盤まで読んだ大半の読者は本作のことをありがちなサスペンス物と思うことだろう。事実、博多、長崎、天草を舞台に展開する洋子の捜査はトントン拍子に進み、やがて一人の男に辿り着く。これで男が犯人というのは間違いで実は……という流れにいくのかと思いきや、男はあっさり犯行を告白。
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posted at 18:06:09
あとは洋子が男の魔の手から助かるかどうかしか見所がないなと思っていたのだが、それこそが作者の罠だった。そこから先の展開はかなり意表を衝くものであり個人的にはしてやられたと言わざるを得ない。本作はいかにも二時間サスペンスな展開に油断していると足元を掬われること請け合いの良作である。
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posted at 18:06:39
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