麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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» 2011年12月02日
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2011年12月02日(金)
由良三郎「円周率πの殺人」読了。高松病院の昼食会の席上、病院長の高松良一が突然、腹部に激痛を訴えた。事態を重くみた病院関係者たちはすぐに院長の手術を行うが、そこで目の当たりにしたのは胃と腸が体の中で切断されているという奇怪な症状だった。果たして院長の死は奇病か、それとも殺人か?
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posted at 19:03:52
本作のあらすじを見ると、奇想天外な殺人の謎にばかり目がいきがちだが、個人的にはむしろ何故そんな方法を犯人が使ったのかというホワイダニットの方に注目してもらいたい。意外性こそないが、丁寧に描いている点は好感が持てる。
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posted at 19:04:17
一方、殺人トリックに関して言えば、これまで読んだ「殺人協奏曲ホ短調」や「裏切りの第二楽章」のような奇抜さはなく、定番のネタを医学ミステリに置き換えただけに過ぎないが、それでも新機軸の工夫を凝らそうとする作者の姿勢は評価できるだろう。
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posted at 19:04:44
飛鳥部勝則「番人」読了。遊園地の古いメリーゴーラウンドに纏わる怪談話。達磨落としと回転木馬という意外な和洋折衷ぶりはどこか「黒と愛」の「奇傾城」にも通じる異形の美しさを感じさせる。また本作は何気に無駄な要素が一切なく、例えるなら端正な本格ならぬ端正なホラーとも言うべき作品である。
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posted at 22:41:07
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