麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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» 2011年12月22日
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2011年12月22日(木)
中山七里「贖罪の奏鳴曲」読了。死体に触れるのは、これが二度目だった――弁護士・御子柴礼司はある晩、かつて自分が犯した罪を知る記者の死体を遺棄した。死体を調べた警察は早々に御子柴の許に辿り着き事情を聴く。だが、彼には死亡推定時刻には法廷にいたという「鉄壁のアリバイ」があった。
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posted at 09:17:13
倒叙ミステリかと思いきや、一筋縄ではいかない展開に圧倒される。相変わらずリーダビリティの高さと巧みな構成は健在だが、本作は特に後者が秀逸。全ては主人公・御子柴礼司の人間像を描くことと読者をミスリードすることに費やされており、それらが終盤のどんでん返しの衝撃を見事に引き立てている。
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posted at 09:17:53
作者のどんでん返しを謳った作品というと他に「連続殺人鬼カエル男」を思い出すが、個人的な印象で言えばその切れ味は本作の方が上。倒叙ミステリ、青春小説、法廷サスペンスと様々な要素を詰め込みすぎた感はあるが、それを差し引いても充分秀作と呼べる出来だと思う。
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posted at 09:19:28
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