麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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» 2012年04月25日
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2012年04月25日(水)
山形石雄「六花の勇者2」読了。魔神を倒すため選ばれた六花の勇者たちの前に姿を現した、凶魔を束ねる統率者の一体・テグネウ。どんな凶魔でさえも死に至らしめる聖者の血液が仕込まれた釘が突き刺さっても何故かテグネウは倒れない。そうこうしているうちにテグネウの策略が六花の勇者たちを襲う。
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posted at 22:53:04
ファンタジーならではの設定を巧みに活かした本格ミステリでもあるシリーズの第2弾。結界というクローズド・サークル状況下でのフーダニット物だった前作に対し、本作は不死身の怪物を巡るハウダニット物であると同時に、コンゲームの要素も取り入れている。
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posted at 22:53:36
ハウダニットに関しては、前作以上にあからさまな伏線を張っているにも拘わらず、全くそうだとは気付かせない手腕に脱帽。まさかアレが真相だとは……。一方コンゲーム部分では、ある人物の企みを読者が見破ることを前提に、二重の罠を仕掛けて見事にこちらの裏をかいてみせる。
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posted at 22:54:06
前作とは全く違った切り口ながらも、本格ミステリとしての切れ味が全く鈍っていない本作は、決して一発屋ではない作者の確かなセンスを感じさせてくれる、ファンタジー×ミステリーの傑作である。
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posted at 22:54:34
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