麻里邑圭人
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- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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2012年09月07日(金)
嵯峨島昭「愛と死の幕営(ビバーク)」読了。男が熊に食い殺された事件の裏には、ある三角関係が隠されていた――表題作含む五つの事件に酒島警視が挑むミステリ短編集。本作に収録されている短編はいずれも、作者の長編(連作長編含む)作品を短編化したような趣がある。
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posted at 17:26:35
故に作者の作品を多く読んでいればいるほど、色々と楽しむことができるだろう。また毎回必ず酒島警視の見せ場があるのが特徴で、熊と対決したり荒ぶるサイを撃ち取ったり通訳を依頼されたりと、その活躍ぶりは実に多彩である。但しミステリとしては一編を除き、些か弱いと言わざるを得ない。
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posted at 17:27:30
その唯一の例外が「満漢全席殺人事件」で正直こんな作品を書ける(書いてしまう)のは後にも先にもこの作者くらいだろう。ネタバレになるので具体的な言及は避けるが、満漢全席をここまでミステリの仕掛けとして活かした作品を自分は他に知らない。この怪作だけでも充分読む価値はあると思う。
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posted at 17:28:17
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