麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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» 2012年10月25日
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2012年10月25日(木)
横山秀夫「64」読了。ロクヨン――それは昭和64年にD県警の管内で起きた女児誘拐殺人事件の符丁。未解決のまま十四年が経過したその事件を巡り、D県警の刑事部と警務部が全面戦争に突入することに……。広報官・三上義信は両者の狭間で何を見出だすのか?
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posted at 21:14:12
誘拐ミステリの傑作。といっても本作は一般的な誘拐ミステリとは少々毛色が異なる。何しろメインであるはずの誘拐事件は策略劇のきっかけに過ぎず、ひたすら腹の探り合いばかりが展開するのだ。これのどこがミステリなのだと首を捻る人も中にはいるかもしれない。
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posted at 21:14:47
だが終盤、ある事件の収束と同時に一転、本作はミステリへと変貌を遂げる。そこで明らかになる意外な構図は一見、荒唐無稽のようにも思えるが、重厚な物語の中に丁寧に伏線を張り、きちんと説得力を持たせている。また主人公を取り巻く状況が見事なミスディレクションになっている点も秀逸。
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posted at 21:15:06
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