麻里邑圭人
- いいね数 9,797/10,375
- フォロー 1,028 フォロワー 1,647 ツイート 91,937
- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2013年01月09日(水)
道尾秀介「笑うハーレキン」読了。家具職人・東口は経営していた会社も家族も失い、川辺の空き地で仲間と肩を寄せ合い日銭を稼ぐ日々を送っていた。そこへ東口の弟子になりたいという奈々恵が現れたのを機に東口の生活が徐々に変わり始めていく。だがある時、仲間の一人に異変が……。
タグ:
posted at 22:22:06
うーん……。本作は昨今の道尾作品の中ではまだミステリしている方ではあるものの、以前のミステリ作品と比べると、非常に中途半端な印象を受ける。伏線はそれなりに張っているのだけど、正直このミステリ要素が物語的にいるのかと言われるとかなり疑問。
タグ:
posted at 22:22:34
かといってこれを抜くと、いつも通りとしか言いようのない話になってしまうし……。それなりには読ませるが、いい加減このパターンの話は食傷気味なので、そろそろ違うタイプの作品を切に望む。
タグ:
posted at 22:23:12
中山七里「いつまでもショパン」読了。ポーランドのショパン・コンクール会場で発見された他殺体は手の指を全て切り取られていた。更に会場周辺で多発する世界的テロリスト・通称「ピアニスト」による爆破事件。果たしてコンクールと事件の行方は……?
タグ:
posted at 22:23:36
前作「スタート!」を読んだ時も思ったが本作はぶっちゃけミステリ部分がどうでもよくなるくらい小説として面白い(爆)。何と言っても演奏描写が素晴らしく、さながら文字の一つ一つから音が伝わってくるかのような錯覚すら覚える(特に圧巻なのが盲目のピアニスト・榊場の演奏シーン!)。
タグ:
posted at 22:24:09
その一方で本作は若きピアニスト、ヤン・ステファンスの成長物語の側面もあり、音楽小説としては間違いなく傑作と言ってもいいだろう。但しミステリとしてみると、真っ先に読者が疑うであろう可能性をそのまま真相として持ってきているのは正直いただけない。
タグ:
posted at 22:25:24