麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2013年01月19日(土)
友成純一「恐怖の暗黒魔王」読了。銀河連邦の辺境をさまよい、女日照りの開拓移民に春をひさぐ宇宙娼妓船ヴァニス。そのヴァニスが属する銀河連邦に牙を剥く暗黒魔王プレッジ・スミスはヴァニスをハイ・ジャックするべく四天王の一人である竜神童子を送り込んでくる。果たしてヴァニスの運命は……?
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posted at 16:37:00
作者曰く、今回は前作に比べて大きくスケールを拡げているとのことだが、確かに始まりはシリアスな戦闘シーンだし、末弥純描く表紙の今回の敵キャラ三人(戦闘サイボーグにナイスガイ×2)は無駄にカッコイイし、まさか今回はガチのスペオペなのか……と思いきや、そこは安心の(?)友成クオリティ。
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posted at 16:37:25
敵キャラ三人のうち、見せ場があったのは戦闘サイボーグことマッド・マシンくらいであとの二人は……エロ要員とギャグ要員?(爆)特に竜神童子にいたってはカッコよかったのは初登場シーンくらいであとは最後までただのヘタレで終わった感が強い。
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posted at 16:38:00
とりあえず本作で分かったのはヒューマニストなんて糞くらえという作者の主張と結局美味しいところを持っていくのはサイボーグ女将ことリリー様なのね、ということだろうか。無駄にカッコよすぎる表紙と脱力感半端ない中身のギャップを楽しんで読むのが吉な作品である。
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posted at 16:38:20
友成純一「血飛沫電脳世界」読了。地球統合政府のラオ大頭領が歳のせいで頭がプッツンしてしまった。これに慌てた側近たちはラオの記憶が無に帰す前にラオの大脳を機械化、地球全土にネットワークを持つマザーコンビューターに連結する。だが今度はマザーコンビューターまでプッツンして大惨事に……。
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posted at 23:40:06
……という粗筋だけでも本作のトンデモぶりは充分に伝わったかと思う(爆)。そんな地球に宇宙娼妓船ヴァニスが久々に帰ってきたらどうなるかは友成作品の読者であればだいたい察しがつくだろう。まあ早い話「血飛沫電脳世界」というタイトル通りのひどい展開(誉め言葉)が繰り広げられるわけである。
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posted at 23:40:26
しかもそんな阿鼻叫喚な地獄絵図にも拘わらず「エクソシスト!」やら「お前はもう、死んでいる」といった単語が飛び出してきて、もう何と言うか友成先生遊びすぎです(笑)。そしてそんな内容の作品を作者はサイバーパンクと予告していたのだから凄い(その後、あとがきの「嘘です」宣言を見て脱力)。
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posted at 23:40:47
また本作は黄泉の国に見立てた電脳世界の表現が斬新で、そこでのロリっ娘とのエロシーンはどことなくエロゲっぽくて友成作品においては非常に新鮮。そして何よりもラストの、愛は地球を救う(?)的なオチに愕然とした。まさか友成作品で愛なんて言葉を目にする日がこようとは……。
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posted at 23:41:45