麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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2013年01月24日(木)
天祢涼「セシューズ・ハイ 議員探偵・漆原翔太郎」読了。甘いマスクと巧みな弁舌を兼ね備えながらも度重なる問題発言、問題行動でお騒がせ議員として知られている漆原翔太郎。そんな翔太郎に頭を痛める真面目一辺倒の秘書・雲井進。そんな二人が遭遇した五つの事件を収録したユーモアミステリ短編集。
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posted at 22:12:58
前作「葬式組曲」で異世界ミステリという新境地に挑んだ作者の新作は、政治の世界を舞台にした連作ユーモアミステリ。タイトルからはあまり想像がつかないかもしれないが、本作は意外にも本格ミステリとしてもきっちり作り込まれている。
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posted at 22:14:07
その片鱗を最初に感じたのは第三話「選挙」で、選挙戦の最中に発覚したスパイを三人の容疑者から見付け出すこの短編は正統派のフーダニットをやりつつも巧みなミスディレクションを配して一筋縄ではいかない内容となっている。真相は某クイズを知っていると苦笑ものだが、盲点を巧く突いていると思う。
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posted at 22:14:50
そして本作の一番の見所は何と言っても連作としての纏め方で、各話に張られた伏線の場所こそあからさまながら、それを回収していく様は実にそつがなく、前作以上にこなれている。ただのキャラ物ミステリと敬遠することなく読んでほしい、連作本格ミステリの良作である。
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posted at 22:15:38
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