麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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» 2013年01月30日
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2013年01月30日(水)
長井彬「死の轆轤」読了。高校の歴史教師・妻木玲子が密室状態の自宅で死んでいるのが発見された。玲子は瀬戸の高名な陶芸家・高田弥四郎のもとに通い陶芸の歴史を調べていたという。やがて玲子の知り合いが次々と謎の死を遂げ弥生四郎の弟子・瀬尾利雄に疑いがかかるが彼には鉄壁のアリバイがあった。
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posted at 22:17:33
「なにげなく見える一行一行がすべてナゾ解きのための伏線であるような、そんな推理小説を目指しました」とは本作に寄せられた作者のコメントだが、事実、本作で犯人が仕掛けた三つのアリバイトリックを解くための伏線は作中にかなり細かく張られている。
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posted at 22:18:11
特に秀逸なのは一つ目のアリバイトリックで、ミスディレクションの巧さもさることながら、被害者の心理をここまで見事に利用した犯人の計画には脱帽と言わざるを得ない。但し優れているのは一つ目のトリックのみであり、三つ目に至ってはかなり早い段階で大半の人間が分かってしまうことだろう。
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posted at 22:18:44
むしろもう一つの見所は事件の動機の方で、犯人のそれまでの行動と相俟って最後の皮肉なオチが絶妙な効果をあげている。本作は伏線探しが好きな読者には堪らない作品である。
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posted at 22:19:17
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