麻里邑圭人
- いいね数 9,797/10,375
- フォロー 1,028 フォロワー 1,647 ツイート 91,937
- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2013年06月20日(木)
井沢元彦「降魔の帝王」読了。毎夜、夢の中で囁きかけてくる髑髏の正体はあなたに憑いている後醍醐天皇の霊である――そう霊能者から告げられたみずきは、吉野から南河内と旅した末に夢の中に現れる場所を発見、果たして髑髏も埋まっていた。だが、それは凄惨な連続殺人の幕開けでもあった。
タグ:
posted at 16:54:07
本作はほぼ半分の頁が後醍醐天皇を巡る、所謂「太平記」の話で占められているものの、それと後半のミステリ部分が繋がっているのかと言われるとかなり疑問と言わざるを得ない。またそのミステリ部分にしても基本的に後出しであり、推理する余地はほとんどないに等しい。
タグ:
posted at 16:54:54
貫井徳郎「ドミノ倒し」読了。ある日、探偵・十村は亡くなった恋人の妹から、「元彼の殺人容疑を晴らしてほしい」という依頼を受ける。しかし、いざ殺人事件の調査をすると別の事件に行き当たり、芋づる式に死体が掘り出される始末。一体何が起こっているのか?
タグ:
posted at 22:24:37
ユーモア・ハードボイルド調で展開する本作。帯を見ると「この真相、驚きをこえて大・大・大ショックだ」とあるが、ぶっちゃけある伏線が出てきた瞬間に大抵の人が真相には気付くと思う。むしろショックなのは本作の真相が今年出た某作品と被ってしまっている点だろうか。
タグ:
posted at 22:24:53
勿論、この真相は某作品以外にも前例があるし、見せ方自体まで同じというつもりはないが、もう少し出版時期をずらしても良かったのではないかという気がしないでもない。とはいえ、それさえ目を瞑れば展開とオチの落差がいかにもこの作者らしい作品である。
タグ:
posted at 22:25:20