麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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» 2013年07月07日
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2013年07月07日(日)
土屋隆夫「影の告発」読了。始まりはデパートのエレベーターの中で男が毒を注射されて殺害された事件だった。手掛かりは男が最期に言い残した「あの女」と現場近くに落ちていた一枚の名刺。やがて被害者を取り巻く死の連鎖が明らかになっていくにつれて二つのアリバイの壁が千草検事の前に立ち塞がる。
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posted at 15:51:18
各章の冒頭に挿入される、謎の少女のモノローグ。それと平行して千草検事を始めとした捜査陣の地道な捜査が語られていく本作は言うなればロマンチシズムとリアリズムの共演ともいうべき傑作である。但しこの傑作というのはあくまで小説としてのものであり、ミステリとしてみるとまた評価は違ってくる。
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posted at 15:51:34
というのも本作には二つのアリバイトリックが出てくるが、一つは盲点をついたというにはあまりにギャンブル性が高いものだし、もう一つの方にしても今となっては定番過ぎて驚きは全くない。むしろ本作はトリックよりも被害者の過去に絡んだ、一人の少女の悲劇性に注目して読むと楽しめる作品である。
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posted at 15:51:57
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