麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2013年08月08日(木)
太田紫織「櫻子さんの足下には死体が埋まっている 骨と石榴の夏休み」読了。骨を偏愛するお嬢様・櫻子さんが遭遇した事件を描く連作ミステリの二作目。「夏に眠る骨」「あなたのおうちはどこですか」「殺されてもいい人」の三編収録。
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posted at 23:09:31
作者がミステリを書き慣れていないのがあからさまに分かってしまう(但し一部収録作に関してはミステリ以前の問題という気もするが)前作に比べると、本作は作者がようやく自分の身の丈に合った話をやっている感があり、意外性は全くないがその代わりに前作よりも破綻は少なくなったように思う。
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posted at 23:10:08
収録作の中で一番ミステリっぽいのは、いつ殺されてもおかしくないくらい多くの人間から恨まれている大富豪の老人が不審死を遂げる「殺されてもいい人」で、相変わらず推理が後付けであることと舞台設定からドンデン返しに至るまでテンプレであることを除けば意外と纏まっている方ではないだろうか。
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posted at 23:10:20
東川篤哉「ライオンの棲む街 ~平塚おんな探偵の事件簿1~」読了。東京でのOL生活に破れ、地元・平塚市に帰ってきた美伽に高校時代の友人である「ライオン」ことエルザから「ウチの仕事を手伝え」との誘いが。なんと十年ぶりに再会した旧友は女私立探偵として活躍していたのだった。
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posted at 23:10:36
美しき女探偵と天然ボケ助手が難事件に挑む連作ミステリ。タイトルからも分かるように本作は新シリーズ一作目なのだけど、不思議とあまり新シリーズという感じがしない。その理由は多分、本作が作者が書き慣れている私立探偵物であることと、探偵役がどこか霧ヶ峰涼っぽいからだろう。
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posted at 23:11:29
収録作は全体的に手堅く例えネタがありふれていても見せ方や伏線でおっと思わせてくれる。個人的に良かったのは占い師のアリバイ崩しの四話と目張り密室の謎を扱った五話で前者は奇跡を演出したトリックがそのままアリバイ崩しになっている点が、後者は大胆な仕掛けとドタバタ劇を織り混ぜた手法が○。
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posted at 23:11:49