麻里邑圭人
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- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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» 2013年08月14日
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2013年08月14日(水)
土屋隆夫「深夜の法廷」読了。竹久夢二の描く少女に似た女が、自分を裏切った夫とその愛人に復讐するため、完全犯罪を計画する表題作と、体の左半分を墨汁で真っ黒に塗り潰した状態で首を吊って死んだ男の事件を巡る「半分になった男」の二編収録。
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posted at 19:49:04
表題作はミステリ部分だけ取り出せばよくある倒叙物だが、中学生の頃に夕暮れの教室で教師に竹久夢二の話をされながら弄ばれる女の回想や、ポルノビデオ収集が趣味で妻が他の男と話しているのを見付ける度に嫉妬しつつも性的興奮が抑えられない夫の話など、そこかしこに作者の変態趣味が窺えるのが○。
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posted at 19:49:55
一方「半分になった男」は犯行方法にある特殊知識を使った目新しさはあるものの、一番の見所である死体の装飾が結局のところ、犯人が仕組んだ狂人の論理以外に理由がないのが残念。そこはもう少し捻ってほしかった。
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posted at 19:50:13
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