麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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» 2013年10月04日
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2013年10月04日(金)
島田荘司「星籠の海」読了。瀬戸内海、松山沖・興居島の湾に流れ着く複数の死体。かつて信長を打ち破り、対黒船の切り札として福山藩主が用意していた秘密兵器、瀬戸内海で目撃される怪物、謎の新興宗教、連続する不審死、奇妙な赤子誘拐事件――怪事件の続く「時計仕掛けの海」に御手洗潔が挑む。
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posted at 21:48:35
久々の御手洗シリーズの新作は近年の作品――「ゴーグル男の怪」「写楽 閉じた国の幻」「傘を折る女」等をミックスしたような内容に仕上がっている。上下巻にもわたる大作にも拘わらず一気に読ませてしまうリーダビリティは相変わらず流石だが、本格ミステリとして傑作かというと些か疑問が残る。
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posted at 21:48:48
作者の得意とする奇想に関して言えば、ある政治的キーワードを出した時点で容易に分かってしまうものだし、一番本格ミステリしていた誘拐事件のネタは今年度に出た某作品と被ってしまっている。勿論ネタの見せ方に違いはあるものの、個人的には某作品の方が優れているように感じた。
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posted at 21:49:16
どちらかというと本格ミステリというより名犯人対名探偵的な側面が強いように思うが、その名犯人にしてもほとんど描写されないためイマイチ魅力に欠けるのが難。とはいえ様々なエピソードを纏め上げる豪腕ぶりは健在なので、その点に関しては大いに期待していい作品である。
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posted at 21:49:52
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