麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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» 2013年12月16日
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2013年12月16日(月)
深木章子「殺意の構図 探偵の依頼人」読了。弁護士の衣田はある日、妻の父の家に放火、殺害した疑いで逮捕された峰岸諒一の弁護を引き受けることになる。だが諒一は否認を続け、弁護人の衣田にも詳細を話さない。そんな最中、諒一の妻が別荘の地下で水死したのを機に諒一はある事実を語り始める。
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posted at 23:59:00
やはりこの作者はプロットが抜群に巧い。全三章から成る本作の見所は何と言ってもタイトルにもなっている複雑に入り組んだ事件の構図に尽きるだろう。とはいえ一章を読み終えた段階では事件の構図はバレバレであり、これの一体どこが複雑に入り組んでいるのだろうと大半の読者は首を傾げるに違いない。
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posted at 23:59:10
しかしながら本作の本領発揮は二章からであり、そこから読者の予想を先回りしてイヤミス風味を添えながら悉く裏切ってみせる展開が実に秀逸。そうして読者を煙に巻いた後、三章で満を持して探偵役が登場、真相が明らかになるのだが……正直いえばこの真相にやられた感を覚える人は少ないかもしれない。
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posted at 23:59:30
プロットの巧さに反してこじんまりと纏まってしまった印象が否めず、手掛かりにしても専門知識に依存し過ぎてどうにもぴんとこない。これは少々期待ハズレだったかなと思いきや、最後の最後で見事にしてやられた。と同時に、何故本作の推薦文が法月綸太郎だったのか大いに納得した次第である。
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posted at 23:59:39
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