麻里邑圭人
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- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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» 2014年02月05日
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2014年02月05日(水)
周木律「五覚堂の殺人」読了。超越者に導かれ東北山中の館〈五覚堂〉に足を運んだ放浪の数学者・十和田只人。そこで彼はビデオテープに記録された〈五覚堂〉連続密室殺人事件の一部始終を見せられることになる。だが彼のいる〈五覚堂〉には惨劇の痕跡が一切なく消失した事件の解を彼は探すことに――。
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posted at 21:55:46
三度目の正直ならず。これまで作者が発表した二作品はいずれも既視感あるトリックを使った初心者向けミステリだったが、それは本作もまた変わらない。いや、むしろこれまで以上に手掛かりがあからさまで、ぶっちゃけ読者を騙す気があるのかと本気で疑いたくなってしまった。
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posted at 21:56:12
例えば密室トリック一つとっても、ただでさえ見取り図で察しがつきやすいのに序盤から大ヒントを与えてくれる超親切設計である。また過去の事件の真相や館の秘密の一部にしても隠す気がないとしか思えない書き方で真相当てならぬヒント当て(沢山あるヒントを全部見付け出せるか)の様相を示している。
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posted at 21:56:26
そんな状態なので折角フーダニットに凝らされたある仕掛けも見事に不発で終わってしまっているし、最終的な真相も数学に興味がないとだから何? の一言で片付いてしまう。加えて某超越者が何をしたいのかさっぱり分からないし、トリックのためのトリックであるのも個人的にはかなりマイナス。
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posted at 21:56:37
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