麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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2014年03月02日(日)
島田一男「特捜検屍官」読了。鑑識課のベテラン主任・近江警部が探偵役を務める短編集。夫の愛人の一人がもう一人の愛人を刺し殺し、その死体遺棄を手伝った妻が自首をする「黒い爪痕」、女社長が江戸川の離れ島にある自宅の箪笥の中から全裸死体で見付かる「雨夜の悪霊」など七編収録。
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posted at 19:53:08
本作は鑑識ならではの視点でバラバラ死体、消えた凶器、密室、アリバイ崩しといった本格ミステリ的仕掛けを解き明かしていくのが特徴で、そういう意味では横山秀夫「臨場」などの先駆的作品と言えるかもしれない。
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posted at 19:53:22
収録作は大まかに盲点をついた仕掛けを扱ったものと凝った仕掛けを扱ったものの二つに分けることができ、前者だと「黒い爪痕」、後者だと「雨夜の悪霊」がベストになる。
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posted at 19:53:41
「黒い爪痕」はこの展開だからこその意外性が、「雨夜の悪霊」はバカミス的な真相が秀逸。その他、何かと娘のことを気にかける探偵役を始めとした登場人物たちはどれも個性的で、ミステリ部分以外にも読みどころは多い作品である。
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posted at 19:54:00
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