麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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» 2014年03月26日
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2014年03月26日(水)
仁科裕貴「罪色の環 ―リ・ジャッジメント―」読了。かつて多くの犠牲者を出した「首絞めピエロ事件」の裁判で無罪になった青年・音羽奏一。ある日、彼は何者かに拉致され人工島に連れてこられる。そこで彼は裁判員の一人として男女五名と共に日給四百万円である事件の再審判を行うことになるが……。
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posted at 22:01:19
今年度国内ミステリのダークホース。「七人の証人」と「インシテミル」を足して2で割ったような設定の本作は、裁判を一種のコンゲームとして処理しているのが特徴で、裁判パートは与えられた手掛かりをもとに主人公がどう不利な状況をひっくり返すかが焦点になる。
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posted at 22:01:29
しかしながら見事に状況をひっくり返してもそれが真実とは限らないのが本作の面白いところで、言うなれば本格ミステリとアンチミステリを巧く両立させた構成が実に秀逸。
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posted at 22:01:48
やがて物語は主人公が巻き込まれた「首絞めピエロ事件」に収束していくわけだが、この事件の真相がバカミスと紙一重ともいうべき凄まじさで思わず唖然とさせられる。構図で見れば前例はあるものの、ハウダニットとしてはなかなか画期的なのではないだろうか。
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posted at 22:02:03
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