Twitter APIの仕様変更のため、「いいね」の新規取得を終了いたしました

麻里邑圭人

@mysteryEQ

  • いいね数 9,797/10,375
  • フォロー 1,028 フォロワー 1,647 ツイート 91,937
  • 現在地 涅槃
  • 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
Favolog ホーム » @mysteryEQ » 2014年05月10日
並び順 : 新→古 | 古→新

2014年05月10日(土)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年5月10日

笹沢左保「招かれざる客」読了。商産省の非常階段で他殺体となって発見された事務官は組合の秘密情報を省側に流したスパイとして憎まれていた。それから間もなく彼の内縁の妻と誤認された女性が殺され二つの事件の容疑者も事故で死ぬ。警察は捜査を打ち切るが倉田警部補だけは事件に疑問を抱いていた。

タグ:

posted at 07:23:46

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年5月10日

第五回江戸川乱歩賞の最終選考に残った作者の長編デビュー作。事件に関する調書や記事で淡々と進む前半の展開に加え、作者の持ち味である筆力がこの時点ではあまり発揮されていないため、お世辞にもリーダビリティが高いとは言えないのが難。

タグ:

posted at 07:23:57

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年5月10日

また消えた凶器の謎やアリバイトリックも別段優れているわけではない。しかしながら本作の一番の見所はホワイダニットであり、特に犯人の人物描写を活かした第二の事件の動機が実に秀逸。それと同時に明らかになる第一の事件の伏線も絶妙であり、そこだけでも読む価値のある佳作と言っていいだろう。

タグ:

posted at 07:24:20

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年5月10日

笹沢左保「結婚って何さ」読了。会社を辞めた真弓と三枝子は憂さ晴らしにバーをはしご中、森川と名乗る同じ境遇の男と出会い意気投合する。その後、三人は旅館に泊まることになるが、翌朝目覚めた真弓と三枝子が見たものはソファの上で絞殺されている森川の姿だった。

タグ:

posted at 13:56:48

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年5月10日

身に覚えのない殺人で警察から追われる二人の女。だが密室の中にいた被害者を殺害できたのは彼女たちしかいない……本作は冒頭で提示される不可能犯罪と、警察に追われながら無実を証明するサスペンスフルな物語が魅力的である反面、全体的な展開と真相に偶然が多すぎるのがかなり気になる。

タグ:

posted at 13:58:52

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年5月10日

詰め込まれたトリックの量と頁数を考えればこうでもしないと纏まらなかったのは分かるが、個人的にはコンパクトに纏めることよりも、もっと自然に見えるよう配慮してほしかった。個々のトリックは悪くない分、それが残念でならない。

タグ:

posted at 13:59:07

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年5月10日

植田文博「経眼窩式」読了。かつて香菜子から左目を奪った父親は、古ぼけたアパートの一室で日常生活もままならない変わり果てた姿となっていた。アパートには香菜子の父と同じ状態の人間ばかりが住んでおり、そのことに不審を抱いた香菜子は偶然出会った青年・楡川と共に調査を開始する。

タグ:

posted at 18:43:31

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年5月10日

第6回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞作。島田荘司の選評によると本格ミステリに近づけるべく応募時の原稿に大分手を加えたようだが、それでも事件の構図自体はほとんど見えてしまっているため、本格ミステリというより社会派要素のある猟期サスペンスとして読んだ方がいいだろう。

タグ:

posted at 18:43:50

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年5月10日

しかしながらミステリとして全く見るところがないわけではなく、例えば犯人の視点から描いた異常性が際立つ挿話の中に、ある事実を隠蔽してみせた点は巧い。また島田荘司も指摘しているように陰惨な事件とヒロインの初々しい恋愛を絡めたことにより爽やかな読後感を生み出しているのは○。

タグ:

posted at 18:44:18

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年5月10日

本作は島田荘司が好みそうなあるテーマと社会問題を結び付けた発想が秀逸な、リーダビリティの高いエンタメ小説である。

タグ:

posted at 18:44:32

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年5月10日

笹沢左保「もしもお前が振り向いたら」読了。製パン工場の駐車場に停められた車の中で殺されたバーのマダムは八年前の作曲家殺しの証人でもあった。刑事たちが出所したばかりの作曲家殺しの犯人・沖の主張するアリバイを崩した時、沖は電車に飛び込み自殺。事件はこれで解決したように見えたが……。

タグ:

posted at 23:54:41

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年5月10日

アリバイ崩しが終わってからが本番という変わった構成の作品。そこで捜査陣の前に立ちはだかる「何故絶対のアリバイがあるにも拘わらず虚偽のアリバイを主張したか」というホワイダニットこそが本作のメインでありそれが本作のタイトルと結び付いてある人物の悲哀を浮き彫りにしていく過程が実に秀逸。

タグ:

posted at 23:57:00

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年5月10日

また少々強引ではあるが、一見あまり関係のなさそうな宝くじの話が思わぬ手掛かりとして機能する点には少なからず驚かされた。本作はアリバイ崩しを逆手にとったプロット本格の秀作である。

タグ:

posted at 23:57:12

@mysteryEQホーム
スポンサーリンク
▲ページの先頭に戻る
ツイート  タグ  ユーザー

User

» More...

Tag

Recent

Archive

» More...

タグの編集

※タグはスペースで区切ってください

送信中

送信に失敗しました

タグを編集しました