麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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» 2014年07月23日
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2014年07月23日(水)
石持浅海「相互確証破壊」読了。修羅場を避ける保険を理由に不倫現場を毎回撮影する本当の意味に迫る表題作、ヒッチハイクをしていると語る女に隠された秘密「カントリー・ロード」、情事の度に男装させる彼氏の真意「男の子みたいに」など前戯から始まる伏線、絶頂で閃く名推理が堪能できる六編収録。
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posted at 21:32:54
エロと本格ミステリの融合を目指した異色の短編集。とはいえ本来、欲望の赴くままに突っ走るエロと理性的な本格は水と油にも等しく、故に官能シーンは多めなのに登場人物たちが行為の最中でも冷静に推理を進めているという構図は端から見るとかなりシュール(爆)。
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posted at 21:33:26
そのシュールさを面白いと捉えるか否かで評価は変わってくると思う。個人的に良かったのは引き籠もりの兄が狙撃されて殺された事件の真相を妹が推理する「三百メートル先から」と「カントリー・ロード」で、前者は殺害方法に着目したロジックの積み重ねからこの作者らしい物騒な真相に結び付くのが○。
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posted at 21:33:51
ただその反面エロがミステリ部分と直結していないのが残念だが、ラストがシーンとして面白すぎるのでよしとしたい(爆)。一方後者は、真相自体は大したものではないが、探偵役が何故真相に至ったのか、その気付きが実に素晴らしいw こういうネタこそが本作の醍醐味と思う次第である。
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posted at 21:34:11
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