麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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2014年11月30日(日)
アガサ・クリスティー「五匹の子豚」読了。かつて若い恋人に走った高名な画家が毒殺され、犯人として疑われた妻は裁判の末、獄中死した。それから16年後、その娘の依頼で再調査に乗り出したポワロは過去へと遡り、当時の状況を再現してゆく。関係者の錯綜した証言から紡ぎ出された真相とは?
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posted at 15:47:14
傑作。事件だけ取り出せば極めて地味だが、本作の読みどころはそこではなく、関係者の証言により事件や人物像が目まぐるしく変化し、錯綜していくプロットにある。むしろ事件がシンプルだからこそ、このような展開が効果的であると言えるだろう。
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posted at 15:47:33
そして、その錯綜した状況を打破するのが人物描写を活かした巧みな伏線であり、何気ない文や台詞に隠された意味が次々と明かされる謎解きは正に圧巻の一言。その中でも特に画家と絵に纏わる伏線が素晴らしく「殉教カテリナ車輪」で飛鳥部勝則が本作を取り上げているのも非常に納得がいく(解説参照)。
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posted at 15:47:44
久住四季「神様の次くらいに」(「ジュークブックスII」収録)読了。家電量販店の開店セールに纏わる日常の謎もの。ネタとしては小粒ながら伏線の使い方が巧いし、何よりタイトルが意味する優しさが光っているのがいい。とまれ、久々に作者のミステリを読んで、ますます復活が待ち遠しくなった。
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posted at 18:11:31
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