麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2015年01月17日(土)
都筑道夫「キリオン・スレイの生活と推理」読了。なぜ自殺に見せかけられる犯罪を他殺にしたのか。なぜ完璧のアリバイを容疑者は否定したのか。なぜ殺人現場が死体もろとも消失したのか。なぜ密室から凶器だけ消えたのか……剣のつかを意味する名のアメリカ人詩人・キリオン・スレイが六つの謎を解く。
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posted at 20:27:45
所謂「変な外人」探偵が活躍する連作ミステリ。各話のタイトルにもなっているホワイダニットは魅力的だが、だからといって必ずしも真相が優れているわけでもないのが難。
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posted at 20:28:01
その中でも割と成功しているのは「なぜ完璧のアリバイを容疑者は否定したのか」を扱った第三話で、人物描写を利用した目眩ましが○。「なぜ自殺に見せかけられる犯罪を他殺にしたのか」を扱った第一話もある特殊知識に目を瞑りさえすれば、論理のアクロバットとしては面白いと思う。
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posted at 20:28:32
陳舜臣「弓の部屋」読了。異人館のボウ・ルーム(弓の部屋)にて花火の見物中に殺人事件が起こった。被害者は使用人の山中で、彼は電灯が消えた一瞬の隙をついて毒殺されたのだ。室内にいた八人のうち誰が被害者の飲み物に毒を入れたのか? 捜査が進むにつれて八人の過去が次々と明らかになっていく。
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posted at 20:28:56
毒殺物の秀作。トリックは単純だが実演された時のインパクトはなかなかだし何よりも犯人が正体を現す演出と人物描写を逆手にとった気付きが秀逸。また探偵の策士ぶりも素晴らしいがそれをヒロインとの恋愛模様にも活かした点が心憎い。ミステリとしては勿論、物語としても配慮が行き届いた作品である。
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posted at 20:29:10