麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2015年04月11日(土)
笹沢左保「日曜日には殺さない」読了。越前大野の旧家・野路家ではこの十年の間に八人も身内が変死を遂げていた。数少ない生き残りである真利子は「我が家は柴田勝家の怨霊に祟られている」と怯えるが、彼女の想い人の御園生光也はそれを受け入れず、真利子に対し呪いの謎を解くことを提案する。
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posted at 17:03:40
この作者にしては珍しい、オカルト的題材を扱った作品。相次ぐ変死事件を一つ一つ検証し、呪いではないことを論理的に証明していくという展開自体はいいのだけど、いかんせんこれが何者かによって巧妙に仕組まれた連続殺人というわけでもないので、ミステリとしてはいまいち盛り上がりに欠けるのが難。
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posted at 17:03:49
ミステリとしての一番の見所は密室殺人の真相だが、それにしても後に作者が同じネタで書いた某作品の方が優れているのがアレだし、タイトルの意味も取って付けた感が否めない。とはいえ作者が書いた数少ない伝奇ミステリという点では興味深い作品である。
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posted at 17:04:07
菅原和也「さあ、地獄へ堕ちよう」読了。SMバーのM嬢・ミチはある日、再会した幼馴染みのタミーから残虐な死体写真が集められた《地獄へ堕ちよう》という裏サイトを教えられる。それから間もなく身体改造に凝っているミチの同僚・リストと思われる他殺体の写真が問題の裏サイトにアップされて――。
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posted at 23:43:04
第32回横溝正史ミステリ大賞受賞作。裏サイトの目的自体は分かりやすいものの、身体改造を巧く絡めることにより説得力を高めているのは○。また最後の捻りも定番ながら意外性があるし、何より陰惨な内容とは裏腹に爽やかなラストが印象的。
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posted at 23:43:19