麻里邑圭人
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- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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» 2015年11月07日
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2015年11月07日(土)
笹沢左保「お百度に心で詫びた紋次郎 木枯し紋次郎(十一)」読了。首に二十五両の賞金がかけられた凄腕剣術使いの渡世人・稲妻の音右衛門と紋次郎が対決することになる「賽を二度振る急ぎ旅」、紋次郎の姉の墓から掘り出された若い女の他殺体を巡る「年に一度の手向草」など五編収録。
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posted at 13:45:30
渡世人・木枯し紋次郎シリーズの十一作目。収録作五編のうち、ミステリとして優れているのは「賽を二度振る急ぎ旅」と「年に一度の手向草」の二編で、前者は次々と明らかになる登場人物たちの意外な正体もさることながら、何よりホワイダニットからの皮肉なオチが何とも言えない気分にさせてくれる。
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posted at 13:45:42
一方、後者は謎が謎を呼ぶ展開の面白さと死んだ姉の面影を被害者に重ね合わせる紋次郎の姿が絶妙で、さりげない伏線の巧さも光っている。その他「雷神が二度吠えた」や表題作も油断していると意外な人間関係にあっと驚かされる良作である。
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posted at 13:46:15
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