麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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» 2015年12月17日
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2015年12月17日(木)
青崎有吾「アンデッドガール・マーダーファルス1」読了。異形が蠢く十九世紀末のヨーロッパで、人類親和派の吸血鬼が銀の杭に貫かれ惨殺され、人造人間を生み出した博士が密室で首なし死体となって発見された。解決のために呼ばれたのは怪物専門の探偵と奇妙な鳥籠を持つ助手。彼らの推理やいかに?
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posted at 21:24:06
作者の新境地とも言うべき化け物が跳梁跋扈する異世界を舞台にした本格ミステリの連作。というかぶっちゃけもう裏染天馬シリーズはやめて、こっちの路線でいった方がいいんじゃないかと思ってしまうくらい登場人物が上手く書き分けられてるし、ミステリとしてもこの世界ならではのものを見せてくれる。
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posted at 21:24:25
例えば本作では吸血鬼と人造人間を扱っているが、どちらもそのモンスターの特性を活かしている点は共通しており、特に前者は定番ネタの意外な応用例と弱点を逆手にとったアイディアが、後者はコロンブスの卵的首の隠し場所とそこからの構図の反転が素晴らしい。
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posted at 21:24:45
また探偵コンビのキャラも立っているし、ミステリ好きの心をくすぐる幕引きも○。ただ人によってはクイーン流の推理がないことに不満を覚えるかもしれないが、個人的にはむしろこのくらいの推理の方がちょうどいいように思う。本作は言うなれば作者がようやく化けた秀作である。
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posted at 21:25:09
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