麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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2016年01月30日(土)
伽古屋圭市「からくり探偵・百栗柿三郎 櫻の中の記憶」読了。密室状態の離れで射殺された悪名高い高利貸し、屋根裏から覗き見していた殺人犯の告白。屋敷から誰も出入りしていないのに起きた誘拐、白骨死体と工場に隠された秘密……四つの謎をからくり探偵こと発明家の柿三郎が鮮やかに解き明かす。
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posted at 00:42:06
大正時代を舞台にした、からくり探偵シリーズの二作目。一読すれば分かる通り、本作に収録された話はどれも有名な古典ミステリのオマージュになっており、それらを踏まえつつも、どう作者が捻ってみせるかが本作の見所となっている。
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posted at 00:42:29
第一話から第三話までは真相が見えたと思っても更にその先がある油断ならない構成が魅力なのに対し、第四話はかなり素直な作りの冒険ミステリなのが些か物足りない(オマージュ元からして仕方ないのかもしれないが)ものの、それでも全体的にみれば綺麗に纏まっている方だと思う。
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posted at 00:43:41
ベストを挙げるなら探偵と犯人の対決後に判明する切ない動機が絶妙な余韻を残す「屋根裏の観測者」だが、バカらしくもネタの見せ方が丁寧な「さる誘拐の話」も捨て難い。連作ミステリとしての完成度は前作よりやや落ちるものの、相変わらず高いクオリティを保った良作である。
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posted at 00:44:20
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