麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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» 2016年05月05日
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2016年05月05日(木)
十階堂一系「赤村崎葵子の分析はデタラメ」読了。下駄箱に入っていたラブレター、一万円を募金する男、消えた財布、小屋の中に捨てられていたタバコの吸い殻……日常の中で起きたあらゆる事象を分析部部長・赤村崎葵子が勝手に分析し、驚愕と脱力の結論を導き出す連作短編集。
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posted at 20:49:37
日常の謎に対し、こねくりまわされるロジックを楽しむ作品。タイトルにある通り、まずヒロインの分析もとい推理がデタラメであることが前提となっているが、そのデタラメもそれなりに説得力を持っているところが面白い。
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posted at 20:50:12
しかもそのデタラメの後に再び推理によって真相が示される二段構造となっており、そこからただの投げっぱなしでは終わらせないという本作にかける作者の意気込みのほどが窺える。
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posted at 20:50:30
ベストを選ぶなら第三話で、消えた財布を巡る探偵部との推理対決という趣向もさることながら連作を活かした意外な伏線と何気ないやり取りに隠された決め手が素晴らしい(次点はミステリでしか表現できない青春小説をやってのけてくれる第四話)。本作はロジックと青春小説を巧く融合させた良作である。
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posted at 20:50:48
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