麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2016年06月05日(日)
成田杣道「異邦の探求者」読了。「アリス財団」の空間断裂実検失敗により奇妙な異邦と化していく世界。その謎を調査する機関「黒の協会」所属のエージェントである体が半分機械の青年・了次と肉体を虚数界に置き実体を持たない少女・ルートのコンビは奇怪な占い師連続誘拐事件「占都」を訪れる。
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posted at 19:21:20
第22回電撃小説大賞最終候補作。設定は凝っているものの、扱われる謎の解答やキャラクター、ストーリー展開に意外性がほとんど感じられないのが残念。とはいえ設定をうまく整理して物語を進めている点は好印象であり、「王道」が好きな人であれば終始安心して楽しめる作品である。
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丹羽春信「魔王サスペンス劇場 土けむりダンジョン、美人勇者殺し」読了。遂に魔王の間へ辿り着いた五人の勇者たちだったが最終対決の直前に勇者の一人が何者かに殺されてしまう。犯人は勇者たちの中にいる。残念な性格の勇者たち――もとい四人の容疑者を前に何故か魔王が犯人探しをする羽目に……。
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posted at 19:22:03
ふざけたタイトルとギャグ展開とは裏腹に(?)至極真っ当なミステリをやっている作品。とはいえフーダニットで動機から犯人を絞り込もうとする点には疑問がなくはないが、推論魔法という後期クイーン問題も真っ青な設定を取り入れることにより、推理の検証を確実なものにしているのは○
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posted at 19:22:13
何よりもギャグ展開の中にさりげなく盛り込まれた伏線が秀逸で、中にはあからさまなものもあるが、ファンタジー設定を巧く活かして容易に気付かせない工夫をしている点がいい。加えて一度尤もらしい仮説を示してからの引っくり返しも決まっており、いい意味でラノベらしい異世界ミステリの良作である。
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posted at 19:22:44