麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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» 2016年07月23日
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2016年07月23日(土)
三津田信三「怪談のテープ起こし」読了。自殺する間際にカセットテープにメッセージを吹き込む人がたまにいる。それを集めて原稿に起こしたい――そんな企画を提案したライターが失踪し、三人分のテープ起こし原稿が編集者の三津田の許に郵送で届く「死人のテープ起こし」他、全六編収録。
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posted at 17:21:58
作者お得意の実話怪談風連作ホラー。終盤で一連の怪異に対する作者の解釈が語られる構成は「どこの家にも怖いものはいる」や「のぞきめ」を思わせるが、前二作とは異なり、本作での解釈はいまいち切れ味に欠ける印象を受ける。
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posted at 17:22:09
ただそれさえ目を瞑れば、収録作の怪談としてのクオリティは相変わらず高いと言えるだろう。個人的なベストは病院で遭遇した老人の不気味な昔話を扱った「屍と寝るな」で、作者がよく使うネタではあるものの、ミステリ的手法がホラー部分を巧く際立たせていて○。
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posted at 17:22:25
次点はバイトでやってきたお屋敷で女子大生が怪異に巻き込まれる「留守番の夜」で、これまた三津田作品ではお馴染みの、得体の知れないモノに追われる恐怖が好きな人(?)には是非お勧めしたい一編である。
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posted at 17:22:35
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