麻里邑圭人
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- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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» 2016年09月10日
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2016年09月10日(土)
三津田信三「黒面の狐」読了。戦後間もない北九州の炭鉱で起きた落盤事故と不可解な連続怪死事件。被害者はいずれも正座するような格好で注連縄によって首を吊っており、しかも現場は完璧な密室だった。そして現場で目撃された黒い狐の面を被った人物は人なのか、それとも人ならざるものなのか?
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posted at 18:01:55
当初は刀城言耶シリーズとして書かれる予定だった作品。前半はひたすら舞台説明に費やされており、事件が起きるまでやや退屈な感もあるが、一度事件が起きてしまえば怒濤のような展開で魅せてくれるし、何より第二十章からは探偵役が刀城言耶と錯覚するほどの多重推理で圧倒される。
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posted at 18:02:33
尤も最終的な真相に関しては作者の手癖がある程度分かっている読者にとってはやや不満が残る所ではあるが、それでも張り巡らされた伏線を全部見抜くのは至難の業だろう(個人的にはあるトリックの手掛かりを迷信の中に隠蔽してみせた点が○)。仕掛けの目新しさより事件の必然性に注力した力作である。
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posted at 18:03:03
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