麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2017年04月15日(土)
風見潤「秋の十和田湖幽霊事件」読了。麻衣子たちが十和田湖で出会った記憶喪失の男はキリシタン信仰と北斗星信仰の残る奇妙な村の出身だった。その後、男を村に送り届けた麻衣子たちは不可解な事件に巻き込まれる。闇の中の殺人、消えた死体、蘇る死者、神社の消失……この村では何が起きているのか?
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posted at 14:46:27
幽霊事件シリーズの一作。あらすじからも分かるように本作は不可解な謎の連打が魅力的だが、基本的には何故やったのかという動機部分に力が入れられており、それを成立させるための計算も行き届いている。一部明らかに余計な謎もあるが、そこはこの手の作品のお約束として割り切りたいと思う。
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posted at 14:46:54
誉田龍一「見破り同心 天霧三之助」読了。質屋の三浦屋六兵衛が離れで出刃包丁により惨殺された。遺体の不自然さに気付いた南町奉行所臨時廻り同心・天霧三之助は下手人像を絞り込み追い込んでいくが、そんな最中に六兵衛が死んだ同じ離れで第二の刺殺事件が起きて――。
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posted at 14:47:14
江戸時代を舞台にした倒叙ミステリ。時代小説としてのニーズに応えるためのキャラ描写が明らかに浮いているのが気になるものの、倒叙物としては真っ当な出来で、所々に時代小説らしい小道具を活かしているのは○。
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posted at 14:47:30
逆に言えば真っ当過ぎるのが物足りない点であり、第二の事件にしてもそれが起きる必然性こそなくはないが、差ほど意外な展開とは言えないのが難。もし続編があるなら、もう少し捻ったものを読ませてほしいと思う。
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posted at 14:48:10