麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2017年05月03日(水)
風見潤「京舞妓の秘密 女子高生真琴の推理レポート①」読了。女子高生・佐伯真琴の父で料理評論家の益男が車にはねられた。はねたのは会計士の安西昭次。その安西が十日後、雪の密室で殺され真琴に疑いの目が向けられる。憤然とした真琴は知り合いの歌舞伎役者・芳沢達也と共に事件の調査に乗り出す。
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小学館キャンバス文庫から出ていた歌舞伎役者・芳沢達也と女子高生・佐伯真琴のコンビが活躍するシリーズの一作目。同じく少女小説レーベルから出ている作者の幽霊事件シリーズ同様、こちらも不可能犯罪を扱っているが、幽霊事件シリーズと比べるとこちらの方が動機に俗っぽさが感じられる。
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posted at 16:48:02
雪の密室の真相に関しては正直肩すかし感が否めないものの、作中で語られる三つの出来事を無理なく結び付けた点は○。また犯人の設定も理にかなっており、過剰な期待をしなければそれなりに楽しめる作品である。
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posted at 16:48:19
風見潤「軽井沢の秘密 女子高生真琴の推理レポート②」読了。歌舞伎役者の芳沢達也らと共に軽井沢へやって来た佐伯真琴。滞在一日目の夜、知り合いの中学生が幽霊屋敷で肝試しをすることを知った達也は先回りして歌舞伎で使う蜘蛛の糸で驚かすが、その蜘蛛の糸が翌日、殺人事件の道具に使われて……。
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posted at 16:48:38
歌舞伎役者・芳沢達也と女子高生・佐伯真琴のコンビが活躍するシリーズの二作目。本作には蜘蛛の糸という変わった小道具が出てくるが、その使い方自体はさして目新しいものではない。しかしながらそれを活かした犯人の絞り込みと、ロジックにより込み入った状況を少しずつ解きほぐしていく手腕は○。
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posted at 16:49:27