麻里邑圭人
- いいね数 9,797/10,375
- フォロー 1,028 フォロワー 1,647 ツイート 91,937
- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
Favolog ホーム
» @mysteryEQ
» 2017年10月11日
並び順 : 新→古 | 古→新
2017年10月11日(水)
今村昌弘「屍人荘の殺人」読了。神紅大学ミステリ愛好会の葉村譲と明智恭介は映画研究会の夏合宿に参加するため、探偵少女・剣崎比留子と共に紫湛荘を訪ねた。ところが合宿一日目の夜にバイオテロが発生、ゾンビと化した感染者たちに紫湛荘が取り囲まれる中、参加者の一人が密室で惨殺されて……。
タグ:
posted at 22:41:59
第27回鮎川哲也賞受賞作。本作は王道のクローズドサークル本格とゾンビホラーを融合させた異色作であり、この特殊状況下だからこそできる仕掛けを次々と打ち出してくれる点がまずもって素晴らしい。
タグ:
posted at 22:42:11
しかもその仕掛けは単純なトリックだけではなく、ホワイダニットや構図にまで及んでおり、そこからはゾンビという設定を使ってどこまで本格ミステリが書けるのかという作者の徹底的な拘りがひしひしと感じることができる。
タグ:
posted at 22:42:27
一部ある人物の行動に説明不足な点が感じられるものの、全体的に見れば完成度は非常に高く、極限状況下の物語としてもツボを押さえた作りなのは好印象。「読んだことのないミステリ」を書きたかったという作者の狙いが十二分に達成された、鮎川賞の中でも屈指の傑作である。
タグ:
posted at 22:42:44
スポンサーリンク