麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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2018年09月05日(水)
早坂吝「メーラーデーモンの戦慄」読了。メーラーデーモンを名乗る者から「一週間後、お前は死ぬ」というメールが届いた後、殺害される連続殺人が発生。「お客様」を殺された上木らいちは捜査を開始する。一方、休職中の藍川刑事は宿泊先の「青の館」で訳ありの客たちと事件の推理をすることに――。
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posted at 22:33:35
援交探偵・上木らいちシリーズの五作目。本作はストーリー的には前作「双蛇密室」の続編に当たるが、粗筋にもある通り「青の館」を始め、これまでのシリーズに出てきたキャラクター(作者含む)や舞台が再登場しており、ある意味シリーズの集大成とも言える内容となっている。
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posted at 22:34:33
また本作はノベルスで200頁弱と長編としては短めながら劇場型犯罪、読者への挑戦状、メタ、叙述、黒後家、暗号、操り、意外な動機と様々な要素が盛り込まれており、それらを破綻しないギリギリのバランスで成立させているのが凄い。
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posted at 22:35:44
それでいて終盤ではシリーズではお馴染みのエロジックとエロミスディレクション(!)で読者をこれでもかと翻弄してくれるのが実に心憎い。シリーズ読者にはこれ以上ないご褒美であると共に、読者を騙すためならここまでやるという作者の執念に思わず戦慄を禁じ得ない傑作である。
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posted at 22:36:11
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