麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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2018年10月10日(水)
小杉健治「動機」読了。行方不明の芸者の千代子は、隅田児童公園の隣りの空地に埋められている――差出人不明の手紙の告発で殺人事件が明るみになり、彼女を世話していた船原昇吉が逮捕された。本当に犯人は船原なのか? そして動機は? 表題作ほか、事件の様々な「動機」に迫る六編収録。
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posted at 03:53:04
事件の動機に纏わる短編集。動機と一言で言ってもその見せ方は男女の愛憎劇や社会派など様々であり、加えて収録作の大半が作者が得意とする法廷ミステリであるのも嬉しい。但し奇抜なものはほとんどなく、どちらかというと事件の裏に隠されていた思惑を浮き彫りにする作りとなっている。
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posted at 03:53:23
ミステリ的には表題作が最も意外性があるが、社会派としての問題提起という意味では障害者問題や生活保護の実態を扱った「手話法廷」「福祉裁判」が読ませる。全体的に派手な要素はないが、事件を通して人間性を丁寧に描き出した滋味深い作品集である。
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posted at 03:55:50
田村由美「ミステリと言う勿れ」3巻読了。二巻後半から始まった遺産相続を巡る一族の話の続き。この手の話のお約束に対するずらしが秀逸で殺人が起きそうで起きない絶妙な緊張感を保ったまま過去の事件のおぞましい真相に迫っていく過程が実にいい。さながら西澤保彦meets横溝的な内容で面白かった。
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posted at 09:11:49
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