麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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2018年12月21日(金)
小林泰三「人外サーカス」読了。ある日、経営不振のサーカス団を吸血鬼たちが襲う。圧倒的な身体能力と回復力を持つ吸血鬼たちに団員たちは恐怖するも生き残るため、それぞれの特技を駆使して対抗し始める。そんな中、団員のピンチに駆けつけようと森の中を走る手品師の蘭堂は、あることに気がつき――?
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posted at 17:59:44
本作を一言で例えるなら、吸血鬼vs.サーカス芸人――異形の怪物相手にサーカス芸人たちはそれぞれの特技を活かし、死力を尽くして戦う。そこには様々な心理戦や頭脳戦が盛り込まれており、作者の持ち味であるグロ描写と相俟ってスリルたっぷりの真剣勝負が存分に楽しめる内容になっている。
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posted at 17:59:53
唯一例外なのは小林泰三作品ではお馴染みの某キャラが参戦したバトルであり、某キャラを知っている読者からすると最初から結果が分かっているだけにスリルもへったくれもないが(爆)、むしろこれは作者によるファンサービス――エキシビションマッチ的なものと捉えるべきだろう。
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posted at 18:00:16
加えて終盤にはちょっとしたミステリ的サプライズも用意されており、ミステリ好きは思わずニヤリとなるに違いない。本作は作者の作品には珍しい、終始疾走感に満ちた吸血鬼ホラーの佳作である。
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posted at 18:00:25
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