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麻里邑圭人

@mysteryEQ

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  • 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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2019年01月05日(土)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年1月5日

笹沢左保「殺人者」読了。西洋給食社長・半沢慎太郎が東京の自宅で撲殺された。親友・半沢の突然の死に毎陽新聞小松支局長・神明寺道夫は事件の解明をめざすが、入院中のため追及は妻・夏代に依頼。やがて二人は半沢の同棲相手・光家麻鈴に疑惑を持つが、麻鈴には鉄壁のアリバイがあった。

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posted at 17:56:56

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年1月5日

作者が得意とするアリバイ物。と言っても本作の見所はアリバイトリックよりもむしろ動機と事件の焦点となる二人の女の関係性だろう。前者は作者らしい外連味のあるものでニヤリとさせられるし、後者は家政婦をなぜ突然首にしたか?という謎と結び付くことである因縁を絶妙に浮き彫りにしている点が◯。

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posted at 17:57:16

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年1月5日

また物語としても道夫の病状の悪化がある意味タイムリミットサスペンスに近い効果を生み出しており、加えてサブタイトルの「女を休んだ三人」の意味が分かる結末の余韻もいい。これといった目新しさはないが、所々に笹沢左保という作家の巧さが感じられる快作である。

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posted at 17:57:43

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年1月5日

笹沢左保「霧の疑惑」読了。八王子の廃屋から日時も殺害場所も異なる三人の女の他殺体が発見された。世間が騒ぐ中、神尾亜美は父が犯人かもしれないという不安に戦いていた。いずれも水曜日の犯行日に父はアリバイがない。不審な父の行動に一家がパニックに陥った時、第四の殺人が発生した――。

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posted at 17:58:18

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年1月5日

父親が連続猟奇殺人の犯人かもしれないという疑惑に取り憑かれた家族を描いた長編ミステリ。「この作品では〝家族の絆〟というものを底流に据えてみた」とは本作に対する作者の弁だが事実、本作の八割が父親への膨れ上がる疑惑とそれによって崩壊の危機にさらされる家族の物語に費やされている。

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posted at 17:58:37

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年1月5日

その結果、事態の収束として機能するのが探偵役による謎解きではなく家族会議という点が面白い。それでいてミステリらしい意外性もきちんと用意されており急転直下で明かされる真相にはかなりビックリさせられるだろう。本作は探偵役不在のミステリという破格の構成と家族小説の融合が光る良作である。

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posted at 17:58:57

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