麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2019年02月15日(金)
加藤元浩「Q.E.D.iff」12巻読了。誘拐の交渉人をする燈馬の知り合い・シーナが抱える案件は元・恋人の誘拐事件だった。「いい奴」、ボートでしか渡れない場所で発見された死体と四方を壁に囲まれた密室で発見された死体。事件に秘められた過去と現在を繋ぐ驚きの真実とは?「再生の時」の二編収録。
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posted at 09:02:35
「いい奴」は今日的テーマの誘拐ビジネスにコンゲーム要素を絡めた一編で、ミステリとしての面白さよりもタイトルに象徴される、交差する人間ドラマが胸に沁みる。一方「再生の時」は過去と現在で起きた二つの不可能犯罪が魅力的で、特に過去の事件のトリックは絵面的に豪快で思わず笑ってしまったw
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posted at 09:02:53
尤もそんなトリックとは裏腹に事件の構図としては悲劇的で、盲点を巧くついた犯人の意外性もさることながら、それ以上に運命に翻弄された登場人物たちのドラマがタイトルと相俟って忘れ難い印象を残す傑作である。
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posted at 09:03:21
加藤元浩「奇科学島の記憶 捕まえたもん勝ち!」読了。かつて不老不死研究が行われていたという"奇科学島"で連続殺人が発生した。ところがこの事件、殺された被害者が生き返り、もう一度動いたとしか思えない不可思議な痕跡ばかり。不老不死人間が実在したとしか思えぬ事件の真相とは?
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posted at 21:11:44
本格ミステリ漫画「Q.E.D. 証明終了」の作者による長編ミステリ小説シリーズ第三弾。前作とは打って代わってオーソドックスな内容の本作だが正直ミステリを読み慣れている人間からすると犯人の意外性はあまりなく、折角面白そうな謎があってもあっさり解いてしまうためカタルシスが薄い感が否めない。
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posted at 21:12:00
とはいえ幾つか盛り込まれたトリックの中には光るものもあるし、ある定番のネタに作者なりの捻りが見られるのは○。この手のミステリの新機軸とまではいかないものの、そこかしこに詰め込まれた作者らしいネタが楽しい快作である。
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posted at 21:12:06