麻里邑圭人
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- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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» 2019年02月19日
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2019年02月19日(火)
今村昌弘「魔眼の匣の殺人」読了。人里離れた“魔眼の匣”の主である老女は葉村譲と剣崎比留子をはじめとする九人の来訪者に「あと二日のうちに、この地で四人死ぬ」と告げた。外界と唯一繋がる橋が燃え落ちた後、予言が成就するがごとく一人が死に、閉じ込められた葉村たちを混乱と恐怖が襲う――。
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posted at 19:38:10
デビュー作「屍人荘の殺人」に続くシリーズ第二弾。クローズドサークル+特殊設定なのは前作と変わらないが、本作ではその特殊設定として未来予知を持ってきて、サスペンス性を高めるだけではなく、ミステリとしても巧妙に活かしているのが素晴らしい。
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posted at 19:38:51
しかもその活かし方が半端ではなく、作中で展開されるロジックとしては勿論のこと、事件の構図や犯人を追い詰める逆トリックに至るまで実に徹底しており、更にそこに怒濤のような伏線回収劇も加わったとあれば、もはや何も言うことはない。
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posted at 19:39:42
また前作ではただのきっかけに過ぎなかった某組織が本作ではガッツリ物語に関わっており、シリーズの今後に期待を持たせる作りになっているのも○。前作もよくできていたが、本作はそれ以上に完成度の高い傑作と言っていいだろう。
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posted at 19:39:59
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