麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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» 2019年03月13日
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2019年03月13日(水)
セオドア・ロスコー「死の相続」読了。「私の遺体は丘の上に深く埋め棺には杭を打ちこむこと。財産は第一相続人に全てを譲る。ただし第一相続人が二十四時間以内に死んだ場合、第二相続人が権利を得る。第二相続人が二十四時間以内に死んだ場合には………」奇妙な遺言状が引き起こす連続殺人の行方は?
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posted at 08:48:53
パルプライターとして活躍した作者による長編ミステリ。ハイチに住む実業家が遺した奇妙な遺言状、その遺言状をなぞるように次々と不可能状況で殺されていく相続人たち……と、途中までの内容は真っ当な(?)本格ミステリ風だが、本作の見所はそこから先のトンデモ展開にある。
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posted at 08:49:07
具体的な言及は避けるが、その展開は完全にホラーとしか思えないものであり読者が唖然となること請け合いだが、更に唖然となるのは最終的にそれを踏まえて真っ当な解決を迎えてしまうことだろう。尤も個々のトリックに目を向ければ、お世辞にもよくできているとは言い難いかもしれない。
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posted at 08:49:21
しかしながら一見無茶に思える真相を成立させるためにハイチという舞台を選んだ点は秀逸だし、何より本作が書かれたのが「そして誰もいなくなった」より前という事実は驚愕の一言に尽きる。本作はジャンルミックスが珍しくない今だからこそ評価されるであろう怪作である。
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posted at 08:49:45
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