麻里邑圭人
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- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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2019年03月29日(金)
エラリー・クイーン「犯罪カレンダー 7月~12月」読了。探険家の島での財宝探しと殺人事件を描いた「針の目」、仮装パーティーの殺人ゲームで本当に人が殺される「殺された猫」、人探しで立ち寄ったレストランで思わぬトラブルに巻き込まれる「ものをいう壜」など7月から12月までの六編を収録。
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posted at 21:29:04
カレンダーをコンセプトにした作品集の後編。個人的には前編よりも好みの作品が多かったが、その中でも特に良かったものを挙げるとするなら、やはり「針の目」と「ものをいう壜」になるだろう。「針の目」は「孤島パズル」を彷彿とさせる内容で、財宝探しと殺人事件の関係にきちんと意味がある点が○。
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posted at 21:29:31
消えた銃弾の行方からのロジックもいいが、それ以上に財宝に隠された企みが秀逸。一方「ものをいう壜」は偶然に支えられたプロットやシンプルなロジックから導き出される犯人の意外性など国内作家Oの某短編を思わせる秀作と言っていいだろう(あと何気にタイトルも巧い)。
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posted at 21:29:44
その他、暗闇の殺人という特異なシチュエーションを活かした「殺された猫」や、ある二つのものを結び付ける推理が鮮やかな「墜落した天使」も捨て難い。唯一不満があるとするなら「三つのR」で、前編に収録された某作とネタがやや被ってしまっているのが難か(加えて某作の方がオチも決まっている)。
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posted at 21:29:56
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