麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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» 2019年04月27日
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2019年04月27日(土)
エラリー・クイーン「第八の日」読了。ハリウッドからの帰途、エラリーはネバダ砂漠のとある村落に迷い込んでしまう。そこは聖書さながらの生活を営む人々の共同体だった。あらゆる文明社会から隔絶し、犯罪という概念すら持ち合わせないこの社会でエラリイは奇妙な殺人に出くわすことに――。
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posted at 18:14:53
クイーンのプロットを基に別の作家が書いたと言われている作品。そのせいなのかクイーン作品の中ではかなりの異色作であり、まず本作はミステリではあるものの本格ミステリではない。殺人は起こるしダイイング・メッセージもあるが、従来のクイーン作品に見られる仕掛けやロジックの意外性は一切ない。
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posted at 18:15:16
どちらかというと宗教小説の色が強く、あえてミステリ的意外性を廃したからこそ外の世界からやって来たエラリーの現代社会に根付いた論理が宗教の前では全く太刀打ちできない皮肉な展開が際立っている。特に最終章で明らかになる〈失われた本〉の正体とオチは痛烈の一言に尽きるだろう。
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posted at 18:15:32
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