麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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» 2019年05月12日
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2019年05月12日(日)
吉田恭教「堕天使の秤」読了。事故にあった偽装外交官ナンバーのSUV車には二人の医師と麻酔薬で眠らされた男女が乗っていた。捜査一課の南雲、茂木らが拉致事件として捜査にあたるが手掛かりは見えてこない。やがて事件は厚生労働省の向井俊介が追う年金詐取事件と思わぬ繋がりを見せ始めて――。
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posted at 19:34:26
厚労省の向井俊介が探偵役を務めるシリーズの三作目。もはや作者の作品ではお馴染みの特殊知識に基づく殺人トリックは本作でも健在だが、本作の一番の見所は昭和二十四年から始まる様々な因果が思わぬ形で絡まり合い、タイトルにもなっている堕天使の秤となって一つの選択を突き付けてくる点だろう。
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posted at 19:34:39
一部駆け足気味なところもあるが、その点に関してはある社会派としてのテーマやプロローグに隠された仕掛けと相俟って巧く描けているように思う。ただその反面、せっかくフーダニット興味を途中で匂わせておきながら、その期待をあっさり裏切る書き方になっているのがいただけない。
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posted at 19:34:51
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